「…別に、何もねーよ。 ちょっとミスして撃たれただけだし」 まだいくらか不満そうではあるものの、ぽつりぽつりと怪我の理由を話し始めて。簡潔にまとめると今日の昼、他のマフィアへ単身で乗り込もうとしたボスの護衛をしていて内部で数名に囲まれた時に右腕を撃たれ、辛うじてボスだけは逃がせたものの自分は気力で帰って来た、なんてことで。