義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
通報 |
俺も子供たちには何かを送りたいと思っていた。ギルスがそう言ってくれるなら是非そうさせてほしい。
( 己自身考えていたことを彼も思っていたようでやはり子供思いなのだなと微笑ましく思い目を細め。己から子供たちに物を与えることは簡単だがあまり物を与えすぎてもいらぬ夢を頂かせてしまうかもれないという懸念もあった。しかしよくよく考えてみれば贅沢品という訳でもないし彼が誘ってくれるなら安心で、自分も選びたいと微笑み頷いて。そして彼は己の傍にも居てくれると誓ってくれて、その端正な面立ちからこぼれる柔らかな微笑に思わず見惚れてしまう。彼のことを独占しているのではと錯覚してしまうほどの高揚感に胸を打ち鳴らしておれば、先程の音がする箱の正体が判明して。「 せんたくき。…いつも人に任せきりな俺にはあまりピンと来ないが、相当便利なものなのだろうな。現状が落ち着いて国に申請すれば一時的に資金の工面は出来るだろうが、将来的普及を考えるとギルスの言うように安価な代替え品は必要そうだな。…色んな素材を掛け合わせて調合の幅を広げてみるのはどうだろうか。…とそれくらいはもう試しているよな。俺にも何かできることがあれば手伝いたいから何でも言ってくれ。…まあアクセサリー作りも魔法も…学ぶべきことは山積みだが…、 」聞きなれない単語に首を傾けつつも彼が中心となって開発されたものならさぞ良いものなのだろうと感心して、やはり彼は偉大だと胸中尊敬し直して。己も力になりたいと申し出はするもまだまだ課題が山積み、それに急に忘れていた疲労と睡魔が襲えば小さく欠伸を零して慌てて手で塞いで。「 すまない。…ギルスも疲れているのだろう?俺が皿を割ってしまったせいで長く話に付き合わせたな… 」眉を下げて謝りながらも眠気の波が常に襲いきて、立ったまま眠たそうにうとうとしていて )
トピック検索 |