ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
通報 |
( ヒヨリの両親は相手の話に耳を傾け心動かされたように見えたが、では自分たちが依頼をするかとなると難色を示しているようで。恐らく気にしているのは依頼料。祖母に再び危険が及ぶかもしれなくてもそれが憶測であり祖母が無事である今依頼をする必要性は薄く、他の誰かに危害が及ぶかもしれないからという正義感でお金を出せるかというとその余裕もないようで。ヒヨリが懇願するように両親を見つめるも両親は首を横に振りかける。そこに口を挟んだのは今までずっと沈黙を守っていたヒヨリの祖母、今回の被害者で。『…お若い探偵さん。私の大切な孫の言葉を信じて動いてくれてありがとう。私はこの通り老いた体で家族にも迷惑しかかけられない。でもせめて悲しい顔はさせたくないし、私の知らないどこかで悲しむ家族がいるのも嫌なの。人様の役に立つとまでは言わないけれど、大切なヒヨリや娘たちのためにもどうかあなたたちの力で犯人を捕まえてくださるかしら。』『母さん…』『心配いらないわ。老いぼれなりに懐は温かいのよ。』祖母は目尻の皺を深くしてヒヨリの母とヒヨリに微笑みかけると、相手に視線を移して何か見通すように穏やかに微笑んで。自分はというと当然相手の話を信じきっており、相手のそんな過去があったのかと胸を痛めてやや目を伏せていて。それでも依頼はされたため気持ちを切り替えねばと顔を上げて「任せておいてください!ヒヨリちゃんのためにもばあちゃんの依頼は絶対に叶えます!な、埜上!」若干言葉遣いに粗はあるが、誰かのために役立てることにワクワクすれば相手に振り返って )
トピック検索 |