ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
通報 |
…へ、…
( 相手を信じてノーガードで構えていたが、まさかの相手からの衝撃の告白に目をぱちりとさせては一瞬固まって。それから数秒後、訝しげに相手を見据えて喉元を確認したあと、一歩近づいて徐に相手の股の間に手を伸ばそうとして直前で引っ込めて。「…本当に女なのか?」相手は中性的顔立ちではないが綺麗の部類には入るため、今の日本の技術であれば男性に見せることは大いに可能なのではと思い、相手の言葉を信じてジッと見つめ。するとジジジとまたスピーカーが鳴り。『あはは…おっと失礼。あまりにも滑稽だったので。あ、埜上様ではないすよ。そこの彼がです。…僕の用意した答えとは違いますが…いえ期待以上の答えと言うべきでしょう。指令はクリアです。今回出した指令はざっくり言えば“相手に殴れと頼む。ただし頼まれたほうは本当に殴ってはいけない”というあなた方の信頼関係と人間性を見る言わばテストのようなものでした。殴る相手が恨んでる相手ならまだしも人は大抵いきなり知り合いを殴れと言われて殴れるものではない。いくらこの部屋から出るためとはいえ、知り合いを殴る野蛮人は世に出る価値なんてありませんからね。なので殴ったらアウト。でも流石埜上様。“殴る”という視点を変えたのはとても面白かった。拳も使っていませんし満点以上の解答です。』「……いやいや野蛮人って人をいきなり眠らせたり密室に閉じ込めたりするのは野蛮じゃないのかよ!」『…うるさいな。…失礼。それにしてもあなた本当にバカなんですね。さっきの埜上さまの言葉を真に受けるなんて可笑しくて笑いが止まりませんでしたよ。馬鹿にもほどがあります。猿なんですか。…コホン…さて無駄話はこれくらいにして。正解したので1つめの暗証番号をお教えします。1つ目の暗証番号は“3”』そう青年が暗証番号の1つを告げた瞬間またスピーカーが一方的に切られて。自分はというとコケにされて怒るというよりも、自分の阿呆さは自覚しているだけに恥ずかしくて情けない気持ちになりカァと顔を赤くては口元を手の甲で抑えて。「…埜上、…あんたが女っていうのは…、」少し考えれば指令のための嘘だと分かるのに馬鹿正直に信じた自分が恥ずかしい。相手も流石に呆れるかバカだと思うだろうと思えばやや俯いて、一応とばかりに小声で確認を取れば口元を隠したままチラリと相手を見遣って )
トピック検索 |