2019-10-02 21:09:29 |
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「 大丈夫、怖がらないで。僕が今から君のお父さんだよ。 」 餓死しそうになっていた僕にそう言って手を差し出してくれたのは、僕より少し年上の青年。今まで幾度と無く彼の様な人間を相手にしてきた、でもそのどれもが酷く濁った瞳で汚らわしく微笑んでいて...。でも、彼は違う。暖かく透き通った瞳を細めて見詰めている。きっと彼なら大丈夫、そう思ったら無意識に少し冷たくひんやりとしたその手に触れ、握り返していた。
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