尻尾振ってついてくるような野郎は好かねェ。気の強え男ぶりのいい奴はいねェのか?拾ってやんのにヨ。可愛がる相手一人も居なけりゃつまンねえナ。 (畳の上で片肘つきながら横たわり満たされぬ心中探るもどうしようもなく、外より夜警の声と共に拍子木の音が聞こえてくれば軽く舌打ちして、体起こし格子窓へ近づくと静かに障子を閉め)