創作♂ 2019-08-22 11:32:08 ID:2df80a81e |
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(見た目以上に広い胸と、華奢に見えて逞しい腕が優しく自身を包み込む。服越しに体温が伝わり、微かに彼の香りがした。耳元で告げられた言葉と、抱きしめる腕のない不安定さが、ますます動悸を激しくさせる──こうしていると彼の鼓動さえも聴こえてくるような気がして、そっと目を閉じた)
「──私も、カイゼル君の事が好きよ……」
(優しく呟くようにして自らもそれに答える。口に出してみて初めて、自分が感じていたものの正体が分かり、胸の痞えが下りる──何とも子供じみた独占欲に、今まで知らなかった自分の一面が明かされたようで、内心苦笑した。
そして、相手を見上げると「さっきは、妬いていたみたい。……最後にもう一回だけ、キスしてほしいわ」と恥ずかしそうにお願いをして)
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