「この先の森は入らない方が良いよ。この先は魔物の為の道だ、人が歩く道じゃあない」 「だから、お前も一緒に、帰るんだろうが、」 縋るような目、震えた声、みっともなくしがみついて離れないからだ。 困ったように笑う彼。森の奥から聞こえた魔物の声、だれかを呼ぶような声。