＿ Saintpaulia ＿ 〆

買えたの奇跡だな…。（ キッチンにて台の上に置かれた小振りの白いビニール袋眺めひとり笑み浮かべ / 愛猫たちがリビングの扉に向かうの気配で感じつつまだ相手には気づかずに )



尚也もお疲れ様。こっちも昼間は夏場に近い気温まで上がったよ。日傘差してる人も増えたし日焼け対策も本格的にしないとだな。
ロルありがとなー。って我が儘でもなんでもないよ。尚也に賛成だしお互いのペースでできればと思う。尚也も何かあれば何でも言ってくれ。あと色々記憶あやふやで違うところあれば遠慮なく指摘してほしい。
こっちは蹴ってくれてもいいからなー。

ッとと、…ゴマもあんずもお出迎えありがとなァ。ッて、これは玩具じゃないよ。( 扉を開け足元に擦り寄ってきた2匹に少しばかり驚き ／ 手元で揺れる鯉のぼり視線で追う2匹にはくつり喉奥鳴らしつつリビングの中見渡して )

おかえりー、尚也。…いいもの持ってるけどどうしたんだ、それ。（ 相手の声に顔上げて / キッチンの中から片手上げその手で相手が持つもの指差して ）

そこに居たのかね、ただいま忍。…ちょっと立ち寄った店でいい物を見つけたから買ってみたンだが、鯉のぼりが猫じゃらしだと思い込んでるみたいなンだよなァ。( 視線相手に向ければゆるり頬緩ませ返答し ／ 未だ狙いを定める様な視線に肩竦ませつつキッチンへと歩み進め )

折角の鯉のぼりが一日保たないかもな。一応魚だから美味しそうに見えるとか。…俺にも良く見せて。へぇ、意外と良く出来てる。（ 未だに遊びたそうな愛猫たちにクツクツ喉鳴らし / 少し腰屈めて鯉のぼりに顔近づけて一番上の鯉の尻尾指で突いて )

何とか5日中は保って欲しいなァ。確かにそんなに高いものでも無いンだけれどよく出来てるから美味しそうに見えるのかね、…そういえば。忍も何か買ってきたのかァ？( 僅かに困り顔浮かべゆらゆらと鯉のぼり揺らして見せ ／ 視界の端に見えるビニール袋気にかかれば指差し )

5日が終わったら思う存分遊んで貰おうか。そう言えば鯉のぼりって雛人形みたくいつまでに仕舞わないと良くないってあったっけ？…あー、俺も端午の節句に通ずるもの買ってきた。（ 確かに良く出来てると頷き緩く首傾け / ちょいちょいと手招きしてビニール袋の口を軽く開き、透明のプラスチック容器に２つずつ入った笹の葉に包まれたちまきと柏餅見せて )

いいや、特別しまう時期は決められてなかったはずだけれど昔は大きい鯉のぼりを外に飾るなんて事も少なくなかったから梅雨に入る前にしまってたかね。…おや、ちまきに柏餅じゃないか。忍のところだとちまきはおこわか甘い菓子のものかどちらだった？(　この日迄になんて習慣の覚えは無く思考巡らせた後に応え ／ 容器の中身に感嘆の声漏らせば多少のお腹の空きを感じて腹部擦り　)

たしかに小さいときのが田舎だったのもあるだろうけど外に飾られてるの見ること多かったかも。今は町中ではこのサイズですら見なくなった気がするよ。…俺のところは端午の節句でちまきと言えば甘い菓子の方。あんこの入ってないシンプルなやつ。どっちも甘いになっちゃったな。どっちから食べる？（ なるほどと頷き肩竦ませ / 袋から容器取り出して輪ゴムで止めてあった蓋を開け、容器を両手で持って相手の前に差し出して )

段々と行事ごとなんかの出し物も小さくなったり無くなったりするもンだから悲しいもンだなァ。…ッと、そうだったか。俺はちまきから貰うかね。(　目の前に差し出された2つを見比べ乍暫く悩む素振り見せるもののこっちと手を伸ばしてちまき一つ手に取り　)

あれが危ない、世間の目がどうとかちょっと過保護になって色々規制も厳しくてやりづらくなってる部分もあるみたいだしなー。 …ちまきって素朴だけど美味しいよな。（ 沁々口にしながら徐ろに相手の手からちまきを奪い / くるくると巻かれたすげを取って手に触れる部分以外の笹を剥いてズイッと相手の口元に差し出し )

本当にねェ、危ない事は確かにあるけど余りにも過保護になって無しにするのも寂しい事だよ。…ッて、…頂きます。(　手元から奪われたちまきに数度瞬き ／ 少しばかり考えてからパクリと頬張り程よい甘さに笑み零して　)

程度にもよるけど少しくらい怪我して痛い思いするくらいがちょうど良かったりするよな。まあ親になったことないから適当なこと言えないけど。…おいしい？（ 首縦に振りふと何か思い立った顔して / 相手の反応に小さく笑み指で口端突き )

思い出話にもなるしね。…ン、うまい。これはどこで買ってきたンだ？スーパーとかで売ってるのより美味しい気がするけれど、(　大怪我につながれば大問題だがと頷き相手の表情の変化には首傾げ ／ やんわりと相手の指掴んで下ろし相手の手元に残ったちまきを最後の一口と食べてしまい　)

怪我で思ったけど、子どもって怪我の治り早いよなーって。…と流石尚也さん、舌が肥えてる。これはちょっと特別な和菓子屋さんで買ったんだ。（ いやぁとやや話飛躍させ / おどけた口調で零し手に残った笹片付けて )

あー…確かに治り早いかもなァ。あれかね、皮膚とか細胞なんかが若いからかね。…ッてやっぱり、美味しいわけだ。(　相手の話に割と本当かもしれないと頷き ／ 納得した様子で礼を付け足し手に持っていた鯉のぼりを一旦写真立てなどを置いてある棚上に置きにリビング向かい　)

子どもだと特に。俺も最近になってそれを沸々感じるわけ。これいつ付いた傷だ？みたいな。（ それそれと頷きやや遠い目して / 相手の動き目で追いながら自分の分のちまき取り出して笹を取って一口大きめに噛り )

忍もそんな歳になったかァ…なんて。俺もちょっとした傷もそうだし、痣なんかもいつの間にか出来てたりで痛覚やら鈍くなってるのかねェ。(　ククッと喉奥鳴らし揶揄い ／ リビングへと戻ってこれば相手の後ろへと回り込んで緩く腹部に腕回し　)

おじサン街道まっしぐら、30超えてから早い早い。…何もないところで躓いたりしてないか？なんて（ ジジ臭い口調で笑い / ちまき食べ終えては背後のぬくもりに小さく笑み、軽く手の甲を爪先でなぞって )

俺はお爺街道まっしぐらだからねェ、直ぐに50代60代になってそうだ。…実は昨日も普通の歩道で躓きそうになったり、(　こちらも対抗するように返答し ／ 少しヒヤリとしたと肩竦ませ手の甲の擽ったさに僅かに指先跳ねさせ乍肩口に顎乗せて　)