賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
通報 |
【 柳緑の騎士オズワルド / 黒鉄騎士団第三拠点 】
>クライヴ(>88)
( 昔から、他人の心に火を灯すのが上手な奴だった。3人のときも、4人のときも、この男の周囲は温度が確約されているようなところがあった。今回も、暗澹たる影への怯えを、洞窟を照らす松明のように…いや、最早燃え盛る聖杯の火の如く吹き飛ばせてしまうのだろう。そうして変わらず根無し草な自分も、昔と同じようにころっと簡単に元気づけられてしまうのだ。 )
やっぱお前にゃ適わねぇや。ありがとよ、…相棒。
( 眉尻を下げた笑みはどこか吹っ切れたようにさっぱりとしていた。背中への愛ある張り手にカエルが潰れたような悲鳴をあげるも、この馬鹿力めと喉を鳴らしながら軽口を叩けるほどには励まされてしまっていて。置いたパンを再び手に取ると、口の中に捩じ込んでさっさと酒で流し込む。踏み切りはつくが、死者への悼みはまだ尽きない。それでも食えるときに食っておく、孤児の悪ガキだった頃の鉄則は刷り込み的に染み付いていた )
トピック検索 |