賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 門 - 】
>アレクサンドラ(>83)
( 千里と雷火の後姿を見送りながら、老人は長い溜息を吐き『__これで良いのだな』物言わぬ垂れ幕の奥の何者かは、頷きの一つも返さず微動だにしない。老人はその様子を横目で見遣り、忌々しげな視線を送るのだった )
( 瞳の色を褒められるのは初めてだった気がする。どこか切なさを滲ませ、この色を渇望するような相手の雰囲気に怪訝そうな視線を送る。彼女の目的には”母親”が大きく絡んでいるらしい、と推測を巡らせるが、まさかそれが魔族だとは現段階では流石に想定しない。門へと移動しながら兜を装着する。意外にも出陣の見送りや他に守護騎士団員を連れる様子はなく、アレクサンドラとガウェインの任務が非公式のものであることが伺えるだろう )
今回俺は第二守護騎士団としては行動しない。元老院の特命を受け、独立して貴様と行動する。亀裂の魔が飛び去ったのは西の方角、悪魔達の巣もそこにある。それを追うのが正しいのか、確認する
( 門前にてそっと片方の膝を地につき屈み、ガントレット越しに指先を地面へ付ける。翡翠の瞳は今やアーメットの奥に隠され、その双眸をそっと閉じて意識を集中させる。数秒間そのままの姿勢を維持し、そっと瞼を上げれば立ち上がり )
__北西だ。行こう
( 移動手段は馬、門前の城壁に設置されている厩舎を覗く。てっきり二頭用意されていると思っていたが、逃亡への配慮がなされたのかそこには大きな馬が一頭いるのみで。眉頭を寄せながら相手へと視線を移し )
…馬は扱えないのか?
( 馬が一頭しか用意されていない理由を、相手が馬術に不得手であるという推測へ依拠させる。もし逃亡の可能性を少しでも潰そうというのが真相なのであれば、上層部は端からアレクサンドラを信じる気が無いという意思の証明になってしまう。その判断は間違いなく正しいのだろうが、しかし己の敬愛する亡き堅牢の騎士の志に反する。故にどこか祈るような期待も込めて返答を待ち )
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