賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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【 灼熱の騎士クライヴ / 黒鉄騎士団第三拠点 】
>オズワルド(>80)
__だァッはッは!!
( まるで時が止まった様だった。尋常ではない様子を見せた後に響き渡る間抜けな音、そのあまりの音量にログハウス中に沈黙が流れる。呵呵大笑の口火を切ったのは、他でもないクライヴで )
上等上等ォ、話は腹一杯食ってからだ。オラ食え、パンにチーズに干し肉だ。忘れちゃいけねえコイツもな!
( 雨に打たれ気を失う彼を見つけた時は肝が冷えたが、食欲があるならもう心配は要らないだろう。手近にあった食い物を次々と相手の前に並べ、恐らくスコッチの類と思われるツンと香り立つ酒がなみなみ注がれた木製のジョッキもおまけに付けて。目も眩むような御馳走、とまではいかないが、第三の拠点でもこれだけの備蓄があるのを見る限り、黒鉄騎士団の実力が伺えるだろう。干し肉の塊を掴めば獣の如く頬張り、硬さの残るそれを酒で流し込む。美味そうに食事を進める姿に、周囲の騎士達も続いて晩餐を再開した。食って飲んで、どれほど時間が経ったのか。眠りに入ろうとリビングを後にする騎士達が出始めた頃、ほんのりと頬を赤らめたクライヴが開口した )
__俺達ァソルブランカから依頼を受けて出動したんだ。生憎親父殿は留守にしてるんで、分隊だけの協力になっちまったがよ。何でも第二のマリア様が西の悪魔に攫われちまって、しかも魔族まで出張るどんぱち騒ぎだったんだと。ったく、守護騎士団は何してたンだかなァ
( 自身が此処にいる理由を徐に話し始めたのは、何やら訳がありそうな相手の話を聞くために、此方からジャブを打つのに近い感覚で。団長アガメムノンの事を親父殿と呼称するのは、尊敬と親しみを込めた黒鉄騎士団の文化だろうか。まさか親父殿がオズワルドの世話も焼いていたとは露知らず、流れるように紡いだのは相手にとって非常に耳が痛いであろう内容。無論悪気があるわけでもない、ただ相手がこの騒動の当事者であるとは知らないだけ。セドリックの殉死の情報は伝わっていないらしく、指先で摘まんだ干し肉をぶらぶらと揺らしながら謗るような口振りを )
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