賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 礼拝堂 - → - 門 - 】
>アレクサンドラ(>79)
( みすみす死を選ぶようなタマではないと解っていた。彼女の選択に、裏切り者を粛清しない事への猜疑と、また一つヒトの命が失われずに済んだという安堵も僅かに去来する。つらつらと並べられる誓いの言葉に、元老院への忠誠など微塵も含まれていないことは理解している。何か自分の目的の為に、彼女は自身の道を選んだのだ。胸中はどうあれ、マリアを奪還するという目下の目標は一致した。何か黒い腹積もりががあって協力している輩ほど、この世界では案外信用に足るのかもしれない。回りくどくアレクサンドラを信じる事へ前向きな姿勢を構築し、千里の騎士は目を伏せた。 )
( 次いで老人の口から告げられたのは、優先順位。最優先事項はマリアの奪回、準じて西の悪魔がマリアを殺さず攫った理由と、マリア強奪を首謀した黒幕の追究。そして、"監視役"が千里の騎士ガウェインだという事も。老人に名を呼ばれたガウェインは、伏せていた瞼をゆっくりと上げ、真っ直ぐにアレクサンドラを見据える。遊戯の魔の持つ色と同じ、翡翠の双眸で )
__装備は用意してある。行くぞ
( 元老院と垂れ幕の向こうの何者かに、凛と礼を尽くした後、変わらぬ淡々とした物言いでアレクサンドラを誘導する。ついて来いとばかりに歩みを進めた先には、彼女が愛用する装備が置かれていた。守護騎士団の鎧の奥、ガウェインの耳元で何かがキラリと一瞬の光を放ったのは気のせいだろうか。着替えの為に気を利かせ、踵を返し部屋を出る。相手が装備を整え扉を開けたなら、そのまま門へ向かうだろう )
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