賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 牢屋 - → - 礼拝堂 - 】
>アレクサンドラ(>74)
( 予想していたよりもずっと饒舌な相手の反応に、やはり反省や懺悔など期待するだけ無駄か、と僅かに眉を顰め。それに伴い翡翠色の瞳が僅かに灯りを反射し煌めいて。囚人と徒に問答するつもりはなく、立ち去りながら背中で相手の言葉を聞く。問いを投げられれば律儀に足を止め、振り返ることはなく背筋を伸ばし )
知ってどうなる。貴様に出来るのは此処で判決を待つ事、只それだけだ
( 冷たく言い放つ事が出来たのは、相手の姿を視界に入れていないからか、それとも地下牢の陰鬱とした空気に誘因されたからか。ともあれ、大陸や人類にとって重大な意味を持つ人物が来訪していることなど、犯罪者におめおめと教えるものではない。それに伴い、刑罰の決定が遅れている理由にも、触れる事すらなくぴしゃりと会話を終わらせる。カンテラの灯りと共に足音は遠ざかり、鉄扉の閉じられる音を最後に再び静寂が訪れた。 )
( __翌日の昼下がり。拘引の為牢屋に訪れたのは千里の騎士ではなく、守護騎士の鎧を纏った別の男であった。相手の手首に再び拘束をかけて牢屋を出る。向かった先は意外にも礼拝堂だった。そこで待ち構えていたのは、かの千里の騎士と元老院の代表者、そして垂れ幕の向こうに人影のみ伺うことが出来る謎の人物。元老院の老人はゆっくりと口を開き )
雷火の騎士アレクサンドラ。お前には己の未来を二者択一する権利が与えられた。一つ、今この場で死を以て大罪を贖う。二つ、監視役と共に第二のマリア奪還を遂行する。尚、これに失敗し敗走した時、お前の意思に関係なく雷電の秘奥を剥奪する。
( 皺くちゃの口許は灰色の鬚に隠されており、しゃがれていてもよく通る声で相手に残された二つの道標が告げられる。直接的な死の道を選ぶか、死する可能性の大いにある道を選ぶか、だ。マリア奪回に従事する振りをして逃亡する事も叶わぬ、そんな絡繰りが既に完全構築されていると容易に推測できる断定的な言葉。マリア奪回に失敗しながらもまだ生き永らえていたとして、秘奥を剥奪されれば生きていく事は出来ないだろう。三つの要塞都市全てに指名手配が敷かれるため帰還する事は出来ず、秘奥も使えぬ只の女を迎え入れるナハトの一団も存在しない。となれば道端で瘴気に呑まれるか、手慰みに名も無き魔に引き裂かれるのが成れの果てだろう )
__選びたまえ。
【選択:
∟①死刑宣告を受け入れる
∟②マリア奪還へ従事する】
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