(珈琲を飲みながらSNSを漁っているとふと通話アプリから音声が響く。仕事先の人間の名前が出ると嫌な予感がしながら耳元に当てて、)──はい。…ああ?…間に合う言うたやろ、頑張…。…ああ、もう泣くな泣くなめんどいな…。…お前今どこおんねん。(原稿が書けないと啜り泣く声を聞くもそれもいつもの事なので好きに言葉を返すも放っておくことも難しく、踵を返し。居場所を問い掛けながらそのまま室内から姿を消して/退室)