匿名さん 2019-05-17 01:14:06 |
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( ついこの間まで自分が最上級生だったから先輩という存在を失念していた。いや、元々中学の頃から目上の人間を敬う気持ちなど持ち合わせていなかったけれど。忠告されてそういえば彼も先輩なんだったなあと散々先輩と呼んだくせにぼんやりと思う。図体と同時に態度もでかくなってしまったとはこういうことなのだろう。会って間もない自分にぶっきらぼうながらも忠告してくれるなんて良いヤツなのかも、なんて思ってみる。聞いていないわけではないけれどふーん、と気の抜けた返事でも返しておく。彼のみに適用される特別ルールならその権限譲ってくれと思い問いかけた質問はそんな筈がないと一刀両断される。成る程、彼もサボりなのかと漸く理解する。しかし彼は自分より相当計算高い男のようだ。次から見習ってみようか、なんてまた要らない事を学習していれば何だか話し声が聞こえてきた。なんだ今日は屋上が人気スポットなのだろうか。そんなことを呑気に考えて扉の方に向けた視線を彼に戻そうとした瞬間首元を引かれたのか首元が苦しくなる。急なことで抗うことも出来ず、彼に引かれるままに足も其方に歩みを進めた。)~~~ッ!何っ!(シーツの裏に連れてこられて直ぐ、首元を引く彼の片手首を捕まえてやれば反射的に大声で言ってしまって。 )
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