主 2019-05-16 20:06:21 |
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>東雲 俊哉 様
馬鹿か。倒れるまで無理をするんじゃない。それに、今は本よりお前の方が心配だ。( 体調が悪い彼を前にして大きな声を出すことはしない。頭に響くと良くないから。静かにすることを心掛けながらも呆れに似た気持ちは声に滲み出て。こんなときですら本のことを気遣う優しさは素直に尊敬できる。だが、自分のことも気にしてほしい。人のことばかり気にしていては身体を壊さないでいることはできないだろう。水を口元に運びながら、彼がちゃんと起きられるようにと身体を支えて。これなら多分大丈夫だろう。「本のことは心配するな、というか俺が積み重ねていたのが悪いんだ。以後、気をつける」本の壁は恐らく彼が触れなかったとて、近いうちに壊れていたにちがいない。だから問題ないのだと安心させるよう彼が謝る必要をなくしておき。「そうだ、お腹はすいていないか?難しいようなら作ってくれたものを此処に運んでこよう。それか食欲がないならお粥の方が良いか?」彼がこの状態でリビングへ向かい、朝食を取るのは大変だ。かといって何もせずにおいたらせっかくの食品がだめになってしまう。さすがにそれは避けたい。どうするのが良いかと考えた結果、此方へと運んでくることにしようということに落ち着いて )
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