主 2019-05-16 20:06:21 |
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>東雲 俊哉 様
( 本当に大丈夫なのだろうか。彼は無理をしすぎる節があるのだ。前も疲れを隠して熱を出していたことがあった気がする。ゆえに心配に思えば、様子を見ておこうと決める。彼に何かがあっても、すぐに動けるように。と、バサリと本の落ちる音とドサリと倒れる音がした。やっぱり、言わんこっちゃない。普段だったら本を綺麗に整えるところだが、そんなことをしている場合ではない。この際出来立てであろう朝食から熱が放出されるのはもう気にしないことにする。基本的に非力な己が彼を運ぶのは難しいかもしれない。だが、此処はゆっくりと休んで貰うべきである。ゆっくりと彼の脇から腕を通して抱えあげれば、近場である己のベッドに彼を寝かせ。さすがに無理をさせすぎたか。自分一人以外に己のことまで気にかけてくれていたのだ、彼が心労を抱えていたのは想像に難くない。とりあえずは水分補給か。パタパタとリビングまで下りていけば、冷蔵庫からミネラルウォーターを出して注ぎ入れて。それを持って戻ってくれば、静かな声音で話し掛けて )…水、飲めるか?
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