梔 2019-05-10 21:27:49 |
通報 |
>>梔
…そう。
(彼から告げられた報告にやや視線を落とし短く相槌を打つ。自分が情けなくも道を惑っていたときどうやら優秀な兄弟は水面下で動いていてくれたようだ。客間へと招く彼の配慮と気遣いに視線を上げれば軽く着流しを正してから室内へと入り、彼の体の負担を考え先に胡座をかいて座ると彼にも向かいに座るよう視線で促して。「…確実でなくても情報は少しでも把握しておいて損はないから、とりあえずは聞くよ。…ヤマトに害はありそうなの?」重要なのはそこだ。ヤマトに、彼や仲間に害があるかどうか。大蛇の存在事態が害悪なので何とも言い難いが、これまでに大蛇がヤマトに直接的な接触をしてくることはなかった。自分の性格上、売られた喧嘩も極力買わない故にたとえ大蛇が己の復讐の対象であったとしても此方から敵陣に攻め入ることはしてこなかったし今もそれは変わらない。ただ、今回の一件。赤髪の男達が大蛇に関与しているとなればその牙がすぐ其処まで迫っているのは危惧できる。敵に先手を打たれる前にある程度の備えは必要かと思考を巡らせ、念の為周囲の気配を探り盗聴をされていないかを確認すると彼に視線を戻して話し出すのを待って。)
トピック検索 |