梔 2019-05-10 21:27:49 |
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>>梔
…ッ、
(今のは何だ…と彼の指先の感触が残る自分の頬に触れては、微かに熱を持っているのが分かり、今彼が眠っていてくれて良かったと心から思い。中途半端に高められた熱の行き場はなくて歯がゆさを感じながらも、安らかに眠る彼の寝顔を見れば自然とそれもおさまっていく。スゥと微かに聞こえる寝息、胸元の布団が規則正しく小さく上下するのを見れば彼が今ここにいるのを教えてくれる。彼は寝顔も秀麗だが、少し幼くも見える表情が愛おしくて「……次は、俺に守らせてね。…おやすみ、梔。」とまだ少し隈の残る目元をそっと指で撫でた後に額に口付けて暫く見守ってから物音を立てないようにして部屋を後にして。その後、自分も湯浴みを済ませて着流しに袖を通すと自室へ向かい布団を敷いては知らずのうちに疲れが溜まっていたのかすぐに眠りに落ちて。
翌朝、彼より先に起きて朝餉を作ったり色々と支度したりしようと考えていたのだが、未だ布団の中で眠りについており。かと言って体調が悪いわけでも疲れが取れていないわけでもなく、彼がいる安心感から。避けたのは自分であるが、その分、彼の言葉や存在は自分に安息を与えてくれたらしく緊張感が解けた気の緩みから惰眠を貪り、ヤマトで茉莉花がヤマトの情報の一端を握ったことなど露知らずごろりと寝返りを打っていて)
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