梔 2019-05-10 21:27:49 |
通報 |
>>梔
(暗い小屋にキンッと響く金属音、男は苦無の奥に鋭く光る冷艶な紫眼を見てふとつい先日見た男、茉莉花の姿が重なる。この暗闇の中でもブレることのない鮮やかで鋭敏な暗器使い、そして纏う空気。一見異なる二人だが交わる武器から伝わるものは似ているように感じた。そして気付く。目の前の男が茉莉花の話していた弟、自分が騙すべき対象なのだと。となれば真っ向から対峙している場合ではない。というより長期戦になれば確実に此方が不利になる。事実、今自分は押されている。流石生まれながらヤマトに属する人間というべきか、爪先の動きまで研ぎ澄まされ無駄な動きがない。さらに容姿端麗とくればあのヘラヘラ野郎(榊)の右腕には勿体無すぎる。相手の攻撃を躱しながらそんなことを考え頃合いを見ると逃げ口を塞ぎつつ相手と距離を取って短剣をくるりと持ち直して『中々やるなぁ色男君。このままどっちかぶっ倒れるまで一戦交えるのも一興だが、お前もなんの目的もなしに侵入したわけじゃないんだろ?色男君の腕利きの良さに免じて話しくらい聞いてやるよ。』と調子の良いことを言ってニタリと下品な笑みを浮かべながら舐めるような視線で相手を見て。
一方、茉莉花から情報を得ようとした組織、一方的に電話を切られた主格の男は苛立たしげに路地裏にあったゴミ箱を蹴り飛ばし、クソッと悪態吐き爪を噛む。此方が下に出て不足のない餌をちらつかせてやったというのに茉莉花は一向に情報を持ってこない。弄ばれているのではないのかという態度。主格の男も、またその下につく者たちも痺れを切らしていた。茉莉花の情報ばかりに頼ってはいられない。自分たちで行動を起こすしかないと決断したとき、恰も好しかな目先の居酒屋からヤマトの幹部と下っ端の2人が出てきた。休暇中なのだろう、二人とも軽装な上に泥酔気味。男はすぐに部下達を呼びつけるとその二人の身柄を拘束し、ヤマト宛に部下の命と引き換えに多額の身代金とヤマトの保有する領土を要求する脅迫状を翌日届くよう送りつけて。)
(/榊は放っておいて全然大丈夫ですよ!そのように話を進めたのは此方ですし、今でも充分過ぎるくらい楽しませて貰ってます!! むしろ脇役だらけになって此方が申し訳ないです…。
オヤジさんですが、私も知らない設定のつもりで書いていたので梔さんはオヤジさんの存在を知らない設定で大丈夫です。オヤジさんは、梔さんのことは茉莉花から聞いた情報程度に知っているくらいに考えて頂ければと思います。そして今回、ロル中に少しだけオヤジさんと梔さんが応戦していて、勝手に梔さんが動いている描写を書いてしまいましたが大丈夫だったでしょうか…。もし不都合があれば訂正しますし、今後気をつけるので何かあれば仰ってくださいね!オヤジさんは煮るなり焼くなり自由に使ってやってくださいませ。
また知っておいて欲しい点、というよりこうしようかなーと考えている話の筋ですが、オヤジさんが吐く嘘として、街で偶々榊と再会→金に困ってると相談を持ちかける→榊が梔さんの愛刀を提供→受け取って闇市に売却済み、売人には既に話を通して口裏合わせ済みと大まかに考えております。時間の流れ的にはかなり無理がありますがその辺りは目を瞑っていただけると…。勿論思いつきで書いた展開なので変更は大歓迎です!こちらも何も無ければ蹴り可です!此方こそいつも本当にありがとうございます。)
トピック検索 |