梔 2019-05-10 21:27:49 |
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>>梔
大蛇の?…君に怪我は無かった?──今、雛菊と竜胆がそっちに向かってるからとりあえず俺の家で待機。あともしかしたら家の何処かに盗聴器が仕掛けられてるかもしれないから2人に探させておいて。
(電話口の向こう、梔から告げられた話の内容に小さく目を見開く。既に大蛇の手が自宅にまで回っている。しかも恐らくであるが、大蛇は自分たちの行動をある程度把握し、手負いの彼が一人になったところを狙われた。秀才で腕利きの彼が下っ端ふぜいにやられることはまずないと信じているが万が一だってあり得たのだ。ひやりと肝が冷えると共に己の愚鈍さにやや奥歯を噛みしめるも平常心を保ち、今しがた部下2名がそちらに向かっていることを告げ念の為にその名も告げて待機を命じ。一度、電話を繋いだまま茉莉花へと視線を向けて。「大蛇の下っ端くんが君の弟を狙って俺の家に来たみたい。梔は無事だよ。……人質解放の実行は早くて明日、今日は情報収集をして体勢を整えることをまず考えようと思う。……茉莉花、人質の解放を優先的に考えてくれてありがとね。」茉莉花が大蛇を揺するために人質の解放を企てたことに深い意図はなかったのかもしれないが、自分にとっては一番に優先したかったこと。ゆると目を細めて礼を言うことで茉莉花の提案した“警戒の弱い人質の解放”の承諾を示唆しては、今一度携帯を耳元にあてて「梔、その子はなにか知ってそうかな。少しでも大蛇の情報を聞き出せそうなら俺も部下を連れてそっちに向かおうと思うんだけど…」と。今は“警戒の弱い人質”の場所を明確に知るためにも少しでも情報が欲しい。手負いの彼に結局は負担を掛けてしまうことを申し訳なく思いつつ下っ端の状態を問い。
彼の元へ向かう部下2人が自宅のほど近くに来るころ、苦無を口の中に入れられた下っ端は少しでも口が切れないようにと大口を開けて口端から血や唾液を垂らして惨めな姿を晒しており、悔しそうに表情を歪めながら電話をする彼を睨みつけていて。)
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