執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>シャルロット
──あ、あぁ……ちょっと待て、今開けるよ。
( 扉が軋む音の代わりに響いたのは可憐な声。広い部屋のせいか虚ろにも聞こえるそれは状況にあまりにも不釣り合い、思わず数秒呼吸さえ固まるが再び己を呼ぶその声にようやくベッドから立ち上がる。与えられた言葉も現状も何もかもがちぐはぐだけれど背筋を走る悪寒はどこか興奮にも似て、声音の幼さを理由に銃に添えていた手を離し、ドアノブにかけて勢いよく扉を開けば「 …驚いたな。今日はハロウィンだったか…? 」そこに立つ小柄な少女の姿、その怪物めいた装いに開いた口から率直な感想が溢れ落ち。肌を走る継ぎ目。頭蓋に突き刺った螺子。フランケンシュタインの怪物としか言いようのない風貌が明らかにティーンのそれではない昏い瞳まで気をやらせず、くしゃりと髪を掻いては「 俺はダレン、ダレン・リードだ。君は…このお屋敷の子かな、ご両親は? 」これは誘拐などという物々しい話より、何かやらかして介抱されているだとかそんな話に近そうだ。とすっかり小さなシルエットに油断して、促されたまま名を名乗り )
(/お迎えありがとうございます!憧れのシャルロット様とお話できるだけで幸せですので、どうかお気になさらずお休みになってくださいませ…!それではお時間のある限りよろしくお願い致します。)
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