『現実的な奴だな。ま、俺たちも 人を喰らうわけじゃないさ。それに、 今は朝食を食ってた所だ』 ハンナはテーブルを指差す。確かにそこには、 まだ湯気の立っている朝食が並んでいた。 ただ、狼の耳を生やした少年の座っている 場所だけは食い荒らされている。 〔ようこそ〕 新たな来客に、ティーポット頭は微笑む。 〈おや、またお客様ですか?〉 また来た来客に、ランタン頭は恭しく お辞儀をする。