《ツヴァイ…俺の居る時に…人間…ハ》 そこには、蝋燭の頭をしたナニカが居た。 左手には肉を捌く用であろう、大きな包丁が 握られている。 〔…シャドル様。この方々はお手伝いを してくださっているのです〕 ツヴァイはほんの少しだけ引き攣った声で、 蝋燭頭に語りかける。 《ふぅん…なら…失礼すル…》 彼は包丁をズルズルと引き摺り、 奥へと消えた。