御鏡 2019-03-23 18:45:40 |
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2年ほど前のトピックのようですので、もう誰もいないかもしれませんがこちらに駄作を吐き出して供養しておきます。
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夜も更け、しんと静まり返る闇夜の街を、
ふたりの【人間】が歩いている。
「ラドゥちゃ~ん、遊ぼうぜ?」
ひとりは酷く軽薄で薄っぺらな笑みを
浮かべながら、横を歩く片割れに問う。
「…嫌っすよ。まだ仕事残ってるし。
ジェリコさん、遊ぶよりも先にあんたのせいで溜まってる仕事片付けてもらえません?考えてくださいよ。あんたの首の上に付いてるそれは、五キロの重い飾りですか。」
問われた片割れの女は不快そうな表情を
浮かべ、自分よりずっと長身の片割れを
見つめるというより半ば睨み付けて毒舌を返す。
「ははっ、相変わらず辛辣ゥ~♪」
「…相方を殺して良いならあんた、今すぐ殺してますよ。」
片割れは気にする様子もなく
へらへらと笑い、女は更に眉間に
皺を寄せて溜め息を吐く。
「ストレスはお肌に悪いんだぜ~?」
「…俺にストレスがあるなら、それ全部
ジェリコさんのせいですね。ほら、
仕事場ですよ。さっさと切り替えてください。」
「はーいはい、っと…仕事終わったら遊んでくれんのォ?」
男は肩を竦めて答えながらも表情を引き締め、首の骨をぽきぽきと鳴らして拳銃を懐から取り出す。
「………いいっすよ。ま、終わったらの話ですけどね。」
女は片割れの方を見もせずメリケンサックを嵌めた拳を構える。
「マジ?じゃさっさと終わらそっかなァ。」
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