琴音は誰かの声が聞こえ、耳がぴくっと動いた。きょろきょろ辺りを見ると紅音と由梨がいた。幸い、先ほどの声は、聞こえてなかったようだ。 琴音)紅音と由梨、いたの!そんなとこに突っ立ってないで入りなよ。 星疾)お、由梨じゃねぇか、昨夜ぶりだな。 星疾も気づき手を振った。 琴音)この中を通っていくのなら、これを持って行って。この神社は手入れされてないから、木が空を隠すの。 琴音は、提灯を由梨に渡した。