名無しさん 2019-03-16 23:21:22 |
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咲月君〉
(此方からの視線に気がついたのだろうか、ティラミスを一口掬って此方の口元に差し出しながら問い掛ける声。こちらの気持ちに勘付いてくれたことに対しての嬉しさからなのかなんなのか、ぱぁ、と無意識に顔を明るくすればティラミスをパクッと一口口に入れて。少々の苦味と舌触りの良いクリームの食感に満足そうに頬を緩めて仕舞えば小さな声で「有難う」なんて呟いて。あまり素直に礼を言えるような性格ではない為なのかふいっと顔を背けながらそう告げれば彼からの再びの問い掛けに答え。)
「…描きたい絵があって、描いてたら…凄く遅い時間になってた」
(無意識にペンは動いてしまう。描きたい絵がある、そうなった時にすることと言えばスケッチブックとペンを手に取ることで。それが当たり前に感じている彼女は止められなければ絵を描くことはやめず、気が付いたら昨日は深夜一時になっていた。眠ることも絵を描くことも何方も好きな彼女にとっては何方を取るかは悩みどころなのだが、昨日は絵を描くことに熱中してしまい。だがそれが悪いとは感じておらず、無事に自分の満足のいく絵が描けたことに嬉しさを感じていて。心配させてしまっただろうかと内心焦りつつ、彼の言葉に耳を傾け。)
「…公園、かぁ。…お菓子作って行こうかな」
(独り言のようにそう呟けばシェアハウスの近くの公園のことを思い浮かべて。偶に彼処に行って散歩をしている犬や時々訪れる野良猫と戯れていることを思い出せば動物にも会える、と頬が緩んでしまい。今から楽しみにしておこうかと内心ワクワクしながら回していたペンをスケッチブックに挟み込み。)
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