名無しさん 2019-03-16 23:21:22 |
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咲月君〉
(自分には兄弟が居ない。家にはいつも一人で居ることが多かった。その為か周りにこんなに人間が居るのは少し不可解なことで戸惑うことも多々あるのだけれど。彼は最年長で自分のことも気に掛けてくれているのだろう、まるで本当の兄のようだ。それに少しの安心感を感じながら彼の邪魔にならない程度にケーキを頬張る。残り半分のケーキを勿体無く感じつつ食べない訳にはいかないと甘いケーキを頬張り。話題が終わって仕舞うのを気にしてくれたのか彼からの疑問が飛び出してくる。__いつから、か。迷いながらも記憶を頼りに言葉を紡ぎ。)
「…いつから、か…物心ついた時、から?」
(家に一人で居る時は大体ペンを持って絵を描き続けていたような気がする。一番最初に描いた絵は確か、家族の絵だったような気がする。それを母親が褒めてくれるのが嬉しくて何度も何度も絵を描いて渡した覚えがある。その内あまり家族と関わるのが面倒、という訳ではないけれど忙しい彼等を邪魔するのが嫌になって他人に絵を見せることはなくなった。それはそうと、彼の手際の良さには驚かされる。流石現役の美容師、といったところだろうか。母親も昔は纏めてくれていたけれど、いつから触れ合うことがなくなったのだろうか。)
「…僕、髪型とかあまり…よく知らない、ので。…お団子で、お願い……しま、す」
(敬語を使いながら彼にそう告げ。お洒落などには無頓着な自分である為か多趣味な自分に唯一足りないものは"流行"への執着か、なんて考えつつ再びケーキを頬張って髪型などは彼にお任せしようと心の何処かで考えており。)
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