名無しさん 2019-03-16 23:21:22 |
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咲月君〉
(彼の"お金"についての価値観を聞きながら何処か納得の言ったように頷いて。差し出されたスケッチブックを開いた彼は不思議と優しい眼差しになっており。これが最年長の余裕だろうか__なんて自分の幼さを思い知ってしまい。相手の反応を探るように見つつ自分を褒める言葉に安堵する。特に何か考えながら描いている訳ではない絵を、あまり人に見せることがない絵を褒めて貰えるのは嬉しいことだ。それと同時に人間の自己顕示欲、というか…自己主張をしたいという気持ちはどんな人間にでもあるということを実感し。褒めて貰えたのだから何か礼を言ったほうがいいのか、と思いつつ口を開くのだが飛び出したのは全く違う言葉で。)
「…そっ、か…そう、かな」
(礼ではなく、彼の言葉が本当に自分に当てはまるのかを確かめるかのように言葉を漏らし。返して貰ったスケッチブックを大事そうに受け取って自らの近くへと置けば彼はリビングから立ち去り。その間に一口ケーキを頬張る。甘い味が口の中に広がるのを感じながらそっと苺を摘んでケーキの横に置き。苺は最後に食べると決めているのか、ケーキだけを頬張りながら彼を待っていれば案外早く彼は自らの目の前に現れて。彼は自分の背後へと回れば此方に言葉を掛けながらそっと髪に触れる。…なんだか、人に髪を触れられるのは久し振りのような気がして何処か気持ちが良さそうにすっと目を伏せて。)
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