名無しさん 2019-03-16 23:21:22 |
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>璃音、涙ちゃん【リビング】
そっか、わかった。気を付けてね、璃音。
( 自分より一つ年下の彼にもケーキはどうかと訊ねたが、出掛けるとのことに瞬きをし。システムエンジニアの仕事をしているようだが、朝帰りする姿も何度か見た事はある。何度か話をしただけでは彼の考えていることはまだ1週間ではわからない。一つわかったのは、優しく人当たりはよいがどことなく本音を隠しているように見えるところだ。自分には何ができるだろう。なんてそれは烏滸がましいかもしれないが、少なくともそのうち彼のことを知ることができるだろうか、とそんなことを思いながらリビングを出ていく背中に気遣うような言葉をかけて。一つ年下というだけでなんとなく親近感は湧くものだからか、彼は呼び捨てであり。再び視線を涙へと戻すと、目を丸くした姿に”そんなことでいいのか”といったものが読み取れ、微笑みながら緩やかに頷き。大したことではないけど、彼女のことをゆっくりと知っていけばいいと思うからこその言葉で )
確かにお金は大切だけどね。確かに生きていく上では必要だけど。俺がやりたいって思っただけだから。……涙ちゃん、絵が上手だね。描くのが好きだって気持ちが伝わってくる。
( お金で買えない価値がある云々。そんなことを言えば少し説教くさくなってしまうだろうかと思いながら、その発言は踏みとどまることにしたか彼女の言葉に「お金にはならなくても経験にはなるから、むしろお釣りが出るくらいだよ」と笑いつつ答えて。スケッチブックを差し出されそれを開いて見ると猫が戯れている場面、桜の木、この今自分たちがいる建物の外観が描かれていて。何気ない風景だが、彼女の描く絵に不思議と優しい眼差しになりスケッチブックを閉じるとはい、と返して。寝癖直しスプレーや櫛が必要だろうと思い、一旦リビングから洗面所へ向かい、すぐにリビングへ戻るとショートケーキを頬張る彼女の背後へ回ると「ちょっと髪触るね」と声をかけ彼女の髪にそっと触れつつ、まず優しく櫛で梳かし )
( / 璃音くんの背後様、かしこまりました。こちらこそまた機会あればよろしくお願いいたします。 )
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