主 2019-02-18 16:51:22 |
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「おぉ、書けた?」
(肩を叩かれると凄い勢いで起き上がる。楽しみで仕方がなく、満面の笑みを浮かべて原稿用紙を受け取り、すらすらと読んでいく。成る程。登場人物は季節に由来しているのか。驚いたことに彼女は一人ひとりにスポットを当てた短編ホラーを書いていた。あらすじに目を通すと、原稿用紙を机の上に置いて彼女の顔を見つめる)
「君みたいなコは、すぐに安直だと思ってしまうかもしれないね。でも僕は、そうは思わない。読者の心に残りやすいと思うけどね。まぁ確かに三番目のあらすじは少し病んでるかもしれないけどね」
(だから気にする必要はないよ、と原稿用紙を机に仕舞いながら言う。やはり彼女は良い。設定もそこまで悪くなかった。これなら、アシスタントとして十分役に立ってくれるだろう)
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