ななし。 2019-02-15 19:33:49 |
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>>32/伊鈴
──いえ。困っているのなら助けないと…そこに、敵も味方も関係ないですから。
(札は何も念を込めなくとも簡単に破け消滅していき。どうやら複雑な術式は組むこまれていなかった様で安心したが少しばかりその“気”に触れたのか両手の掌には火傷のような小さな跡がついたものの指して気に止める痛さでもなく、後に浄化すれば治まるものでその手を袖の奥へと引っ込ませ、感謝する相手はどうやら疲れ切っている様。して、何処かで見たかと思えばやはり見知ってはいる顔。それならば仕方ない、簡単と言えど妖にとっては無駄に痛いものに違いないのだから。感謝に大しては首を振り。啀み合い、争い続けていてもそこにはきっと昔からの少しばかりの絆がある様に言えようか大きな禍があれば三家は力を合わせたとも古い文献には残っていた。本当かどうかも分からないし、仕方なくだったとしても守ろうと言う想いはきっと変わらない筈。それなのに力を求めすぎた三家は力を示し己が誉と欲したがりそれを抗う事は出来ないものだとしても、いつかは変えていきたいもので)
私とて非力ではないですからね、あと、恩を売るつもりはないですよ。唯、“人助け”しただけに違いありませんから。──それに、もしもこれを恩だと受け取ってくれるなら、恩返しとして私の務めに則りその命をくれるのですか?
(可笑しいかな、小さな笑いを零しては唯の人助けと称し。悪い笑みを浮かべる相手へと視線を向けては緩やかに目元を細め。例えそれが許される行為でなくとも敷かれた運命の綱を渡らなければならない己が志は違えど築いてきた家名を傷つけてはならないと幼い頃より教えこまれてきた故にそれは少なからず残っていて。ゆっくりと立ち上がり、ついた汚れを軽く払い落としては問い掛けてみせ)
>>33/那岐
はははっ。厳しい事やら。そうだね、確かに周りからは怒られてしまうね。
(降り注ぐ小さな小言には思わず笑いが出てきてしまい。決して馬鹿にしてる訳でもない、唯今この会話が日常的でとても居心地の良いものでその安心感を得たのと先程までの務めでの緊張がやっと解けた様な気がして面白くて仕方なくて。愉快愉快、と満足した所で断ること無く腰を落ち着かせてくれた事に嬉しく思いつつ置かれた風呂敷の大きさにやはり驚きを隠せなくて)
そうですか、梅が…もうそんな時期になりましたか。早いも──、饅頭?
(あまり表立って外には出られない。出たとしても少し人目を気にしなければいけないこの見た目は少しだけ厄介ではあるものの嫌いではなく、受け入れている。しかし周りがそうかと思えば必ずしも一致するものではなく、害があると思われてしまえば邸の者にも、そして1番には隣に座る相手へと迷惑が掛かってしまう可能性が大きい。個人的には気にしていなくともそれは必ずしもついてまわるもの。そんな自分と同じような思いはさせたくないし何しろ自由な相手にとってはこうして外へと出て色んなものを見てきて貰いたい。たまには一緒に出掛けてみたいものだが相手はそういうのは好いているだろうかと頭の隅でぼんやり思考を巡らせつつ、早先の梅の心情を心に画き中庭へと目をやれば確か梅の花は植えていなかったなぁなんて思い。今度買ってこようかなんて楽しみを考え乍言葉を紡いだも最後に至るまでに広げられたそれらに思わず聞き返し。目が点になるのもお構い無しにこれは、と手渡された煉切に視線を落とし。繊細な作りと色鮮やかなそれ、似合うかもしれないと考えて買ってきてくれた優しさに目元を緩めるようにして細めては笑みを浮かべ「どうもありがとう…、本当に──嬉しいです。とても美味しそうですね」静かに感謝の言葉を添えては見た目ながらにとても美味しそうで1口さっそく食べようかとした所で使用人がお茶を持ってきて礼を述べ)
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