通りすがりさん 2019-02-13 22:21:11 |
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(ゆっくりと眠りに堕ちる__。
夢の中では彼はいつも自由になれる。仕事から離れ、姉から離れ、上司からのプレッシャーなんて感じずに済む夢の中を彼は愛して居た。そんな夢の中で、いつもとは違う声が聞こえたような気がして。振り返れば其処に居たのは…連絡先を交換した上司の姿。目線は下がる、目は合わせられない。いつもとは違う、夢。)
「__ん…」
(眼が覚める。昨日と全く同じ時間、別に急かされるような時間ではないことを良いことに彼はホッと息を吐く。目線は高いから窓に。カーテンを開ければ微かに香る朝食の香り。作っているのは勿論姉である、彼女は意外にも手先が器用だ。身嗜みをあゆ程度整えてから洗面所へと向かえば、鏡に映った自分の姿を見て。)
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