通りすがりさん 2019-02-13 22:21:11 |
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(__変な媚売り、か。凄く余計なお節介。目線を外すと彼の方に視線をチラリと向けた。ずっと昔からそうだったのだ、この生き方しか習うことはなかった。だから媚を売って、身分をもっと上げて、将来に役立てるとそう決めた。そうしないと生きていけないと考えたから。それがこの業界で、社会で、必要な利益の一つだから。息を吐きながら彼に告げる。)
「…ご心配どーも。…でも、僕はこの生き方しか知らないので」
(ふわりと髪が揺れる。彼の言葉に惑わされる程柔い生き方はしなかったつもりだけれど、少し心が揺らいでしまったのも事実だった。)
「…貴方は貴方で頑張ればいいと、思いますけど。…僕にはまだ、この生き方はやめられないんで」
(ただ、一つワガママを言えるならば。なんでも言える、友人が欲しいなんて。)
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