罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>榊
坊の時間を独り占めできるなんて、光栄だよ。(彼の目が細められた途端、弦のピンと張った琴を思い浮かべる。しなやかでありつつも、その中に潜む厳格さが内面で姿を見せぬまま、美しさを奏で、魅せる。柔らかい音色はきり、と引かれた厳格な弦にしか出せない魅力。熟す前の彼は魅力的だったが、どうだろう。今目の前の熟した彼は更に魅力的。否、まだ熟していないのだろう。たわわに実った果実は、熟れる前に虫や獣に食われてしまうこともある。そんな危うさが、またその魅力を引き立てる。『…おや?隠さなくっていいんよ?坊。本当は気付いてんのやろ。アイツは虫の方だって。アイツは坊にいつ喰らい付こうかと舌舐めずりしてる毒虫さね。毒虫は甘い匂いを被る時もあるから、騙されたらいかんよ、坊。』正直驚いた。自分も酒は強い方だと思っていたが、彼は顔色ひとつ変えない。その凛とした目元に、鼻筋に、?に、朱が指したのならどれ程美しく映えるのだろうと楽しみにしていたが、彼の飲み方は依然として優雅。しかし、その優雅さの中にふと気を許したかのように緩やかな動作が混ざってくると、その艶やかな動作を自分だけが見ることを許されたかのようで酒だけではない熱が己の目元に溜まる。そんな時に目にとまるのは彼の緩められた口元。それに目を奪われ、本当の目的を口にする。『…なぁ、坊?そがな毒虫や部下をを率いるのってしんどない?上に立ち続けるプレッシャーとか、責任とか。俺は、部隊トップってなだけでしんどかった。…な、無理してんのとちゃう?坊は優しからなぁ…。』さりげなく距離を詰め、ゆっくりと彼の背中を撫でながら甘く囁くように。
しまった。街中で思いのほか目立ってしまっていた自分に思わず内心舌打ちをする。いっそ武装した勢力だったならまだマシだっただろう。それでも相手をしたいわけではないが。ともかく、今は急がなくてはならない。すまない、大切な人を奪われたくないんだ。…通してもらうよ。」一応相手は女性だ。一言つげてから行動を起こす…彼女がもたれかかってきたのは好都合だった。柔道でよく使う体重移動の要領で一度体を離し、声をかけてきた他の男に女性の体重を移動させる。あとは二人で仲良くやってくれるといい。それからは脇目も振らず人々の間を縫うように走る。大体のめぼしい店は回った。あとは多分あの店だろう、内心で呟きながら地面を蹴る足に力を込め、息を上げながらもまたアスファルトを蹴り出し。)
>>主様
(/こちらのトピの使用許可していただき、ありがとうございます!こんな亀更新の背後ですが、ここまで楽しく続けさせていただけたのは榊様や他の皆様、そしてこのトピじたいも素敵な世界観で、過ごしやすいからこそだと思います。戻って来づらい環境のなか、声をかけていただけた主様の優しさに、背後も応えられるよう再建トピをお待ちしております。お仕事も多忙だと思いますし、休日をゆっくり過ごされる日も必要だと思います。主様のペースでご無理をなさらないようにしてくださいね!こちらは蹴り可です。)
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