罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>284 梔
(手元から携帯がふわりと宙を行き、ことりとカウンター台の上に置かれる、その一連の動作と音さえも男の織りなす声、空気と一体化し蠱惑的な世界を作り上げる。男の紡ぐ言の葉の訛りは耳に心地よく、その困ったような笑顔がこちらの心理を上手く扱われていると理解していても首を縦に降らせるだけの魅惑があり。「そんなふうに貴方に言われたら断れないよ。…それじゃあ今夜は二人で。」すっと目を細めると自分のお猪口にも酒を注いで台の上に置かれる男のお猪口にカツンと軽く当てて。小さくお猪口を傾け酒を口にしながら話せる範囲で近況の報告をし合い、ふと思い出したように口を開いて「それにしても貴方は俺を高く見過ぎだよ。虫がどうって言ってたけどそれは梔の方。あの子はあまり表立って街には出ないみたいだけど俺が街へ行くときはまずあの子のことを聞かれるからね。綺麗な花は姿が全て見えなくても甘い香りが溢れてしまうんだろうね。」と片肘を付きながらお猪口の酒を回して柔らかな声色で話し、また酒を口にする。ゆっくり飲んでいるように見えてもう一人で酒瓶の半分を開けている。顔色は一切変えないで、そう言えば彼、梔の訛りは聞いたことがないなと。きっと彼の澄んだ声は川がせせらぎ、小鳥が囀るように色を成すのだろう。と想い人のまだ聞いたことのない言詞に思いを馳せ口元を微かに緩ませていて。
一方街ではあまりお目にかかれない相手の姿にキャッチやあぶれてしまった男や女たちが相手が急いでいることなどお構いなしに逓わる話しかけており、その中の一人の女が『色男さん、一人なんでしょ?うちのお店来ない?』と豊満な胸を押し付け相手の腕に絡みついていて。)
(/背後が失礼します。今回の再建トピックと個室への移動の件に関してなのですが、今お話している件が落ち着くまでは此方に返信させて頂く形を取らせていただきました。個室への移動も一度梔さん背後様と一度相談と確認をしていけたらと思います。返信の際は上記の本文は後回しにして頂いて大丈夫です。)
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