罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>榊
(不敵な笑みと、巧みな話術により自分達が追い詰められているとやっと自覚したスーツ男は「…チッ、お前ら!やれ!」と部下に命令する。最初は銃を構えるものの、屋内で発砲するのは、跳弾の恐れがある為得策ではない…近くに他の銃火器、爆発物があるのなら尚更。よって、部下達は各々がナイフ、槍、刺股やスタンガン等を手にして彼の周りを取り囲む。ジリジリと距離を詰めながらアイコンタクトをとると、彼に向かってまずナイフ男と槍男が飛びかかり、同時に刺股男とスタンガン男は逃れた相手を捉えようと少し後ろから様子を眺めて。
街では商売人の言葉に焦らされた本人が、教えられた場所へ駆け出そうとするも、ふと冷静になると掴んだ商売人の腕を離さず「…信憑性が怪しいからお前も来てもらう。お前がそいつらの仲間で罠の可能性だってある…いいな?」と、仕舞っていた苦無をもう一度添える。しかし、焦っているためか、その手は少し震え、目元の余裕もなく鋭い眼光と声で詰め寄ると有無も言わさず商売人を引き摺って行く。あの人は強い人だから大丈夫だとは分かっている。しかし、それを越える『彼を失う』恐怖が今まさに襲いくるう。そして、やっと着いたアジトと思しき普通の建物の前に立つと「…他に何か言いたいことはあるか?」と商売人に詰め寄り。
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