罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>榊
そうか…助かった、ありがとう。(部下から聞きたかった情報をすんなり得られると、簡単に礼を述べ、相手の行動範囲を想像するが、途中で部下の続いた言葉を聞くと「あぁ、これか?…そうだな、榊さんが何の用事、若しくはどこへ行ったのかを教えてくれたら皮を剥いで振る舞おうか。」少しほくそ笑みながら風呂敷に包んだ果物を部下の目の前で勿体ぶって少し揺らしてみる…その行方を探る当の彼に近づく危険など知らぬまま。
相手の柔らかな髪が揺れるその頸へと視線を注いでいた張本人は雑多な人混みに身を潜めていたものの、相手が裏路地へ入ってしまえばそれを追いかけるため、人混みを抜けなければならない。ぞろり、と雁首そろえて人混みから抜け出たのは計5人。主格と見られる少し小綺麗なスーツの男は3人に路地裏を回り込んで相手の逃げ道をつぶすように、残りの1人はスーツ男自身と2人で相手を追うように指示して裏路地へ続く。「ニホンのマフィアのヘッドは護衛も付けずに呑気だな。ちょいっと面貸してもらおうか?」少しして相手の後ろ姿をやっと見つけると、スーツ男が下卑た笑い声とともにそう話しかける。のんびりと談笑するつもりなんてないスーツ男は拳銃を後ろ手に構えつつニタリと笑いかけ。)
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