罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>アーロン・ナイトレイ
初心な坊ちゃんなら、ンな場所に呼びやしねェよ。それとも、そう扱ってやった方が良かったかァ?
(そもそもクライム全域が危険な場所だ。自分の管轄下であっても決して治安の良い場所でもない。そもそも、初心な坊ちゃんを連れ歩く気はない。此処、デスポタでは家族以外の身の安全は保証出来ないのだから。それでも敢えて問い掛けて来ると言う事は、とからかい混じりに首を傾げ。つられて崩れた表情に意外そうに目を瞬かせ。相手の言葉に確かに、と頷こうとした所ではたと思い至り。「──いや、それだけじゃねぇ。オレが家族を愛しンだよ」と、付け足し。仲間を、家族を、愛し、愛されてきた。それはこれからも変わらない。だからこそ、揺らがぬ絆があり、強さがある。先代からの変わらぬ信念だ。触れた手が離れていけば何となくむず痒い感覚を振り払う様に軽く左右に首を振っては「そうだなァ、オレからすりゃあオレ以外の奴らが不思議で仕方なかったモンだ。チビの時にゃ、よく赤髪を馬鹿にされたモンだ。全員殴って黙らせたけどな」決して良い環境ではなかった。父親はおらず、母子揃って異質な赤髪。罵声のレパートリーには関心していたが、煩わしいだけの声は全員物理的に黙らせた。よく考えてみれば、喧嘩っ早い所は父親に似ていたのかもしれないと自分なりの感想を抱きながらワインを口に運び。)
>>榊誠
(何度も心配の言葉を掛けられ無理をするなと念押しされたが、その全てをあしらい後で迎えを寄越す事を命じて渋々ながらに部下が戻って行く様子を見届け。倒れるとまでは行かないが、ふらりと再びよろけそうになった所で体を支える手に気付き視線を向けては、あくまでも平然とした態度は変えない侭に自分の有様に思わず喉鳴らし。「そうでもねぇ…と、言いたいとこだが、否定出来ねぇなァ。立てねェ程じゃないが」痛みは感覚を鈍らせ、意識を朦朧とさせる。しかし、当たり所が悪ければ意識さえ保っている事も難しい。今回の事は不幸中の幸い、とも言えるだろう。立てない程ではないが、平然と歩くには気力がいる。支えてくれるのならと素直に相手に凭れ掛かり、その手を借りる。支えられながら到着した見慣れぬ建物はデスポタには存在しない物であり興味深げに視線こそ向けるが、今ははしゃいでいられる程の余裕はなく。導かれる侭に部屋へと上がりソファーへと腰を下ろしては、随分と充実しているものだと感心し。道具を持って来たかと思えば早速治療に取り掛かる様子を眺め。「ハッ、この程度で痛がってたらもう死んでらァ。──っと、流石に服ぐれェは自分で脱げるっての」これ以上の深手を負った事は数え切れない。強気に笑みを浮かべていたが、シャツに伸びる手に部下の様な事はさせられないと動く手で相手の腕を掴み止めては、自分でジャケット、ベスト、シャツを脱ぎ捨て。半裸になった所で痛々しい傷口に僅かに眉根を寄せるも「惚れるなよ?」といつもの調子で軽口を叩き。)
>>垂
──相変わらず分かんねェ奴。
(突然吹き出した相手に対し怪訝そうな顔をするばかりで首を傾げ。此方を馬鹿にした意図は感じられないが、理解が出来ない。理解が出来ないのであれば、無理にする必要もない。特に中国に所属する者達とはどうにも相容れぬものがある。ぽつりと一言だけ返せば、軽い足取りで路地裏へと入り、男女が腕を絡ませ隣のホテルへと入って行く様子を横目に「tryst」の文字が書かれた扉を開き。中に入って店主と一言二言話せば、鍵を受け取り慣れた様子で割り当てられた角部屋へと入れば、一息吐き。)
>>レオナルド・バジーレ
ッ──…!分かった分かった!隠そうとして悪かったっての!けど、動くのには支障はねェよ。ったく、レオに隠し事は出来ねぇなァ。
(自分からすれば、態々訴える程の支障でもない。帰ってから治療すれば十分だ。今から敵地へ踏み込むとしても、十分戦える。しかし、家族から向けられる視線にはどうにも弱い。どうにも心配性な右腕相手には特に。敵ならば、家族以外ならば、知らぬ振りも出来ると言うのに、不思議と、家族に隠し事はできないのだ。暫くは黙り込んでやり過ごそうとしたが、向けられる視線に耐え切れずガシガシと自分の頭を掻き諦めた様に溜息を吐いて素直に謝罪をし。言ってしまった以上仕方がないと「ほら、こンだけだ」と軽く足を上げじわりと血が滲む足首を晒しては、あくまでも動きに支障は出ていないと主張する様に足首を動かして見せ。それでも何か言われるだろうかとテストを隠していた子供の様にちら、と相手の様子を伺い。)
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