鯨木かさね 2018-12-31 13:01:56 |
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>折原臨也様
─────本当に貴方は…ッ。
(冷たいタオルがなぞる感覚に背筋が自然と伸びる。自分にとっての辛いこと、脱がされたスーツを後目に折原臨也という存在にその姿を見られるのは更にも体を拭かれるとなると鳥肌に似た不快、他人には決して触られない部分。仕事をする上ずっと身に着けていたスーツはもはや鎧、スーツを着て澱切陣内の元に務めこの手を汚し続けたのは。そんな鎧さへも取り払われこの男の目に触れるこの体を隠したいのに、ぎこちなく震える四肢に今は耐えるしかないのだろうか。「…あの時怪我を治療した時にそのまま病院へと運ぶべきでした。きっとあなたの脳みそを検査したら狐の形をしていかにも不気味で歪な笑顔を浮かべていることでしょう。」皮肉を込めて、少し饒舌に喋るのはこの男に有利な座を掴ませたくはないから誰かが言ったなにか身の覚えのあるその言葉を述べた後、睨んだ目に心の奥で罪歌に命令した。…体を少しだけでいい、少しだけ支配しろと。ざわりと封じ込めていた声が奥底から体の端へ染み込むように毒が廻るように。力の抜け切っていた腕と手先に普段の半分だが感覚が戻ってきて瞳を赤く染めた表情は必死な顔をしていたかもしれない。擽ったいそれを止めさせるため相手の手首を掴みそれを辞めさせると「熱が出たのも、貴方に助けを求めるのに近い行動を取ったのも私の責任です。それは謝ります…ですが少々やり過ぎかと、」きっとこんな言動も彼の観察としての1部にされるのは分かっているのに、人間らしさを求めているのか人外としての自分を見ているのか笑みを浮かべたままのその顔を見つめ言い放つ「…折原臨也、貴方を見ていると昔を思い出してしまいそうになります。」空中を睨むように余裕が無いように呼び捨てで呼んだ彼の、目線の下を向いてそう告げた。)
(大丈夫ですよ!毎回読みやすい内容で読んでいるのが楽しいです、深く深刻に考え過ぎないようにしてくださいね!そんな時もありますよ(笑)、ゆっくりゆったりお互いのペースで進めていきましょう。辛い時などがありましたら多少返信が遅れても待ちますのでご心配なさらず!)
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