匿名 2018-12-09 20:50:41 |
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(やはり彼女は、微睡みの中に居たらしい。学生、という難しい年頃の毎日に疲労はつきものなのだろう。自分との数刻で僅かでもそれを取り除くことが出来れば本望だった。優しく微笑んではまた体を簡易テーブルに向ける) 何も謝らなくても。じゃあ、紅茶にするよ。 (手早く棚から紅茶の茶葉を取りだしポットに入れて湯を注ぎ蓋をして少しの間蒸らす。同じ空間に彼女がいるとなってはこの待ち時間すら濃厚な休息に感じて思わず小さく溜め息をつく。なんとも心地良い。ポットからカップにゆっくりと紅茶を注いでは受け皿を添えて彼女の前のテーブルにそっと置く) さ、どうぞ。ゆっくり、気楽にしてていいよ。此処には俺しかいないからね。 (笑いかけては彼女の向かい側のソファーに腰かける。自然と気は軽くなり一日の苦労とは距離を置いた一時の始まりに頬を緩めた)
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