山姥切長義 2018-11-14 21:27:41 |
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……っ!嫌だ!離してくれ!俺からもう何も奪わないでくれ……っ!(耳に届いた『連れ帰る』という言葉に一瞬酷く悲しげな表情を見せる。こんなに拒絶していても自身の願いなど誰にも届かないのだ。既に今の主との契約は審神者が死んだことで失われ今はただの野良刀と言われても間違いではない。それ故に他本丸が普通に持ち帰ることは可能だ。ぎゅ、と本体を持つ手に思わず力が入る。ふるふると首を横に振り嫌だと駄々をこねる。例えこの場所が既に朽ちているとしても大事な本丸であることに変わりはない。封印がとかれた今、自身がすべき事は朽ちるまでこの本丸を守り続けることだ。しかしそんな事まで理解される訳もなく差し伸ばされる手を次々と払えば鯉口に手を掛け刀を抜こうと動いて。しかし霊力が僅かであるものにそうでないものが負ける訳もなくとある一振りに呆気なく本体を奪われ他の仲間に担がれる形になればじたばたと抵抗しては思わず涙が溢れて。主や仲間達との思い出が残ったこの場所さえ最後まで守ることも出来ないのか、自身の悲痛な声など聞こえない振りをしているのだろうか。黙ったままその場を離れられては遠くなっていくその風景にただ手を伸ばすことしか出来ずにいて)
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