山姥切長義 2018-11-14 21:27:41 |
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(本歌の訴えをどう捉えたのか、困惑気味にこちらを見つめて眉を下げる者もいれば、こっちから願い下げだと言わんばかりに本歌を睨みつける者もいる。仲間から信頼されているのは素直に嬉しく思うが、本歌の言っている事も最もだ。あの『声』を聞いたのは自分だけで、本歌自身は話しかけた当初からずっと助けを拒んでいる。そもそも助けを求めていたように聞こえたのは自分の勘違いで、あの『声』は単なる幻聴であると言われても反論出来ないのだ。だから、自分勝手に手を差し伸べた自分を本歌がさらに嫌うのも至極当然の事で…悪いのは自分なのだから、どうか、本歌の事を嫌わないでいて欲しい。はぁ、と何の意味もない小さなため息を吐いた後、深く被った布越しに仲間達を真っ直ぐ見つめる。本歌がどんな反応をするかは分かりきっている上で、本歌の拒絶を無視する言葉を紡ぐ為に口を開いて)…この刀は重要な情報源だと思う。主もきっと同じ判断を下すはずだ。どうか怒りを抑えて、連れ帰るのに協力してくれないか
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