山姥切長義 2018-11-14 21:27:41 |
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(/お返事遅れてすみません!今後も度々同じことがあるかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いします…)
(払われた手に大した痛みは無かった。けれど手加減したとは思えない。それはつまり、本歌が今『それだけの力しか持っていない』ということになる。本来ならば自分よりも遥かに強い霊力と実力を持っているはずの本歌がここまで弱まる程の永い永い時間をここで過ごしていたのだろうか。もしも自分が『声』に気付かなかったら、その先もずっと、独りきりで。同情なんて出来るはずも無ければ、哀れみすらも抱かない。ただ自分が思うのは、たとえどんなに嫌われていたとしても、これからもっと嫌われることになったとしても、彼をここに置いて立ち去る事は出来ないという気持ちだけ。自分のような写しが本歌を助けようとするなどおこがましいかもしれない。現に本人ならぬ本刀には拒否をされているのだから。だが、それがどうした。恨まれようが蔑まれようが構わないと先ほど決めた覚悟は揺らがない。それで本歌が再び輝けるのならば、引き立て役でも憎まれ役でもやってやる。まるで自分に相応しくない半ばやけくそじみた考えをしながら、払われた手を再び伸ばして強引に腕を掴んで立ち上がらせて)恨み言は後で幾らでも言ってくれて構わない。…俺なんかより、あんたの方がずっと強くて美しい事はよく知ってる。だから、助ける。あんたはここで朽ちていい刀じゃない
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