……写しは偽物とは違う。 (彼こそ”山姥切”の本歌なのだからここまで言われてしまう事自体分かっていた筈なのに、出端から視野の中で捉えた彼の表情、そして棘のある言葉に言い返す言葉はただ写しとは偽物なんかじゃない、と彼に聞こえない程呟きつつ布を深々と被り。何事もなかったようにくるり体の向きを変え主に命令されたことは達成すべく彼の元へ近寄り)…案内する。そら、来い。