High Life【〆】

信用する。偏見かもしれないけどロシアの女性っていつもすまし顔で感情を表に出さないイメージだった。小奇麗にしてるだけあって完璧主義っていうかさ。君はその真逆だよな。よく笑うし表情豊かで、ずっと見つめていたくなる。（ 手握り返し、一度解いて指と手のひら同士を擦り合わせ ）今の顔すごく可愛い。それ聞いてちょっと安心した、それに会うのがますます楽しみになったよ。ロシア語も勉強しとかないとな。ボルシチと…ボルシチしか知らないや、あとウォッカ。（ ふうっと浅く息吐き手で額を拭う仕草 ／ 渋い表情で人差し指こめかみにトントン当て考える素振り ）君がそういう風に思ってくれるなら俺だけ後ろ向いてるわけにはいかないよな。上手くいかないことだらけでそれでも君が今ここに居てくれる、下手なロマンス映画よりずっと素晴らしいよ。ワイルドどころか地元じゃ皆が皆しょっちゅう肉ばっかり食うから実家では安いヤツしか買えなくてさ、だからこんな…分厚いステーキって何年ぶりだろう。香り付けにブランデー？最高。（ 目の前で焼かれていくステーキに喜び隠さず ）