Kyle 2018-10-24 21:25:53 |
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大戦は熾烈を極めた。帝国は、その版図の広いが故に膨大な戦線を抱え込むこととなった。帝国軍の姿は、鈍足を極めた青銅製の獅子、揃わぬ足並みと複雑に絡み合った指揮系統は、反乱軍によるゲリラ戦によって、壊滅的な被害を被った。
大戦初期は、反乱軍に分があった。ユスターフ・イフリートの天才的な指揮により、帝国の都市や砦は陥落。物量と多種多様な戦術展開が帝国を翻弄させ、じわじわとその版図を喰らっていた。
帝国軍参謀本部は昼も夜もない作戦会議が続き、帝国中央大議会に至っては、戦争継続派と講和終戦派と政局を二分し、ついには当時戴冠して間もない、講和終戦を唱えていた時の皇帝【アルブレヒト三世】が戦争継続派に暗殺されてしまった。帝国は戦争継続の一色に染まり、地方の農民でさえ武器を携え、地獄の様な戦場に派兵させられるようになる。
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