整頓係 2018-10-19 08:26:53 |
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No.1 「 妖怪百鬼夜行 」
┗ そこに並ぶのは皆々人の容姿をしていない。ある奴は角を持ち、ある奴は一つ目で、ある奴は毛むくじゃら。そこにいるのは皆々妖の類ばかり。それもそう、彼らは皆々人の知らぬ場所へ向かっている。年に一度、盛大に開かれる祭りへの大行進。草木も眠る丑三つ時に森を抜け、街を抜け、川を越えて山に入る。毎年そうだった。過ぎた年も来る年もそうであった。___だが祭りが初めて開かれてから三百年後の今年は違った。母親の怒鳴り声に背き寝台の中で起きていたのか将又全て嫌になって飛び出したのか。哀れな人の子が妖の群れに飛び込んでしまった。奇しくも人の子とぶつかったのは面倒見の良い兄貴分。互いの興味のそそられる儘に、人の子と子を携えた鬼の子は遥か先の山を目指し歩き出す。___良くも悪くも祭りが終わったとき、人の子の話も終わるだろう。
┗ ひょんな切欠で妖怪の大行進に迷い込んだ人の子 / NBML / 萎 : 泣き虫、10歳以下、ツンデレ / 中から長 / 人の子は年齢不問、切欠も御任せ
┗ 提供C : 鬼族 / 赤毛に黒目 / 頭頂部に鋭い二本の角 / 187糎の巨躯 / 着物に草履 / 見目に合わず面倒見がいい / 彼からすると人の子は皆一様に子供であり、如何な年齢であろうと彼が年上ぶるのは変わらない / 妖の中でも珍しく人好き .
┗ 書き出しロル : _____おいおい、こりゃァどういうことだ。目が朦朧としてくる歳には未だ二百年余り早いンじゃねェか? それともあの糞狸と糞狐が手ェ組んでやがンのかァ、嗚?
( 乱雑に伸びた髪を乱雑に纏めた髪型を、粗雑な手付きで思う儘に搔き乱す。目下に見える光景が真か嘘か、不明なれば尚のこと手付きは乱暴に髪は乱雑に。今直ぐにでも見えぬふりをし、止めた足を動かしたならば真偽のほどは直ぐにでも明らかになるだろう。だが其れで此の己よりも下に見える人の子の頭が他の同族により握り潰される可能性が飛躍するのも確か。__嗚呼そうだ。取るべき行動は初めから明確だった。ぶつくさと呟いたのは所詮逃避の戯言。祭りへの渋滞が他の足を止めている此の合間が一番の好機為れば、溜息一つの代わりに目下の人の子へ声を掛けた )
おい。お前。そうだ、お前だ。俺の今一番近くにいるテメェだ。気が付いてンなら、おこりゃしねェから俺の目を見ろ。声も出したきゃ出せ。但し小声だ、小声じゃねェとテメェは死ぬと覚えとけ。
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