みみかき 2018-10-13 23:06:20 |
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教会や神殿に行って祈りを捧げると、時々交信できる時がある。多分そこが聖域に近い場所だったんでしょう。
だから今回は一度交信が出来た場所に行ってみたわけよ。
「神様仏様黄金の光様。私はもう十分にこの世界に貢献したと思います。そして私も十分に人生を楽しみました。有り難う御座いました」
取り敢えず自分が知っている神様関係(?)死後の世界の偉い人(?)っぽい呼び名を掲げて交信をチャレンジ。
しかし無反応の時間が三十秒程経った時、衛星中継のように懐かしい光の人の声が聞こえてきた。
「ふむ。そなたには世話になったな。本当に元の世界に帰して良いのか?」
「はい。私は長い時を悔いなく楽しく過ごさせていただきました。もう十分です」
「そうか。ならば元の世界に戻ると同時にお前の生涯はそこで終わりになるが良いのだな」
「はい。誰も経験できないような事を経験させていただき、有り難う御座いました。私は世界一の幸せ者だと思っております」
神様の質問と質問の感覚が三十秒もあるから、何とも間の抜けたやり取りのように感じたけど、私は淡々と答え丁寧に御礼を述べた。
これで永遠のように長かった時間とお別れをして、新たな生に向けての第一歩を踏み出した。そう思っていたのよ。この時まではね。
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